ここ日本では水道をひねれば当たり前のように出てくる水について特別ありがたさを感じる事はすくないのではないでしょうか? しかし、少し調べてみるとと今日でさえ毎日の生活水に困っている国がたくさんあり、これだけ水資源が豊富で田舎の農村まで上水道が張り巡らされた国はとても少数だということがわかります。
通常、水道水に使われている薬品と言えば塩素くらいしか思いつかないと思いますが、実は過程の中でこれだけ多くの薬品が使われています。 もちろん、これらの中には過程の中で分解され水道水に残留しないものや、残留する薬品についてもに人体にとって影響ない濃度だと言われていますが、長期的な安全性や味について気にされている方も多くいます。 実際に、雑菌の繁殖する時期、殺菌力を高めた塩素濃度の高い水道水を飲んで「薬品臭い」経験をしたことはないでしょうか? いないならこれだけ多くのミネラルウォータが市場で売られることは無いでしょう。
文明の歴史は水資源の開発の発展とともにあったといってもいいでしょう。 人類は1万年前にはすでに井戸の技術をもっていたとされています。 日本では、神代のころ神武天皇の祖父、彦火々出見尊が豊玉姫と初めて出会った場所「玉乃井」が現存しており、最古だとされているようです。 諸説ありますが本当だとすれば、紀元前のものということになりますね。 井戸堀りの技術が発達し、一般的になったのはそれから遥か時は流れて江戸時代中期になってからの事です。 井戸と言えば、このころの釣瓶(つるべ)式井戸(下右図)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? 四谷怪談の「小岩さん」で有名なあの感じですね。 または、農地など電源装置が無い場所で使われる「ガチャポンプ」と呼ばれる手押し式ポンプ(下左図)を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。 これは戦後に普及した物で、レトロで懐かしい趣がありますね。 阪神淡路大震災以降、災害時の生活揚水の確保に役立って見直されたことで、今では様々な場所で見かけるようになりました。 今は井戸も姿を変え(右写真)「これが井戸だよ」と説明されないと分からないほど、シンプルで省スペースなつくりになっています(下図)
●浅井戸 現在家庭用井戸として主流になっているのが浅井戸です。 約8m以内の比較的浅い井戸では水の豊富な帯水層の位置に”ストレーナ”という沢山の穴の空いた管を、掘削した穴に差し込み地上からポンプによって吸い上げる方式を取ります。 丁度コップにストローをさして水を飲んでいるようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。 10m以上のの深さの井戸になってくると、水中に吸込管や圧送管をむすんだジェット部分を設置したポンプが使われます。 また、浅井戸は、帯水層は上面の地層からの圧力が無く、井戸管内の水位は帯水層の水位と同じになる特徴があり、深さはおよそ15mまでのものが多くなります。 ●深井戸 基本的な井戸の構造は浅い井戸と変わりませんが、深井戸の場合、帯水層より上層からの圧力で井戸管内部の水位が帯水層の位置より上がることになります。 この被圧地下水と呼ばれる水は15m以上の深い井戸から得られることが多く、浅井戸のような上からストローで吸うタイプのものでは対応が出来ません、そのためジェット式か、ポンプ自体が吸い口になって水を押し上げる方式を取ります。 水道水にはもちろん素晴らしい利便性がありますが、井戸には水道水にはない魅力がたくさんありますの触れていきたいと思います。 ●使用コストが安い 井戸水には使用料が掛からないので、ポンプに使う電気代を除けばほぼランニングコストは0円と考えられます。 気になる電気代ですが通常、普段の水道料金より遙かに安くなります。 ●一年中水温は一定 井戸に使われる地下水は、その名の通り地中深くに流れています。 日光や外気に晒される地上とは違い、そこは一年中15度〜16度と一定した温度が保たれていていいるので"冬は暖かく""夏は冷たく"感じるのです。 その特性を生かし、一年中一定した製品を作るための工業用水や、夏場には、井戸水クーラーや打ち水をしたり冷たいドライミストにつかったり、冬場には消雪に使われたり・・・ アイデア次第で様々な活用方法があります。 ●非常時にも使用できる 発電器や手押しポンプを使用すれば、災害時や非常時にも水を使用できます。 阪神淡路大震災以降、井戸が見直されています。 :減災どっとこむ/水が出ないと私たちの生活は、どうなる? http://www.gensai.com/jousiki/daikibo_mizunasi.html ●おいしくて肌にやさしい 日本は山が多く水の流れが豊かであるため、井戸水はバランスのとれた軟水であることが多く。 飲料水としてだけでなく、料理の味を引き立てたり肌にもとてもやさしいものになっています。 水道水には消毒・殺菌のために様々な化学薬品が使用されており。それらは人体に影響のないレベルまで薄められていますが、元々は生物を「死滅」させるためのものであるため、アトピーやアレルギーを持っている方などには「傷口に塩を塗る」行為であり、当然よくないと言えます。 アトピーと残留塩素の関係について参考までに :アトピー世界旅行記 http://atopy-worldtrip.com/ ●初期費用が多くかかる もちろんですが、井戸水を使うためにはまず井戸を掘らなければなりません。 初めに必要な工事費やポンプ代や配管費用などが必要ですが、井戸を掘ろうかどうか迷っている誰もが、この初期費用と下に挙げるリスクに悩んでしまいます。 ●水は出たけど量が少ないことも 弊社では井戸を掘る前に下見に行かせて頂きます、その際その周辺の地形、地層、環境などチェックし、水が出るかどうかおおよその判断を致しますが、地下水の流れまで確実に読むことは出来ません。 したがって、「思ったより水が出ない」という事も起こり得ます。 予定深度まで掘ったが目的水量まで達しなかった場合、より深く掘ることで帯水層を探すことも出来ますが、それでも水が出ないこともあります。 ●水質が良くない場合も 周りの環境や地層によっては、飲料に適さない水が出ることもあります。 細菌が多くいる、有害物質が含まれている、鉄やカルシウムやマンガンなどが多すぎる、等さまざまな理由があります。 ●ポンプも井戸もメンテナンスが必要 井戸やポンプは安定した水量と水質を保つために数年に一度、定期的にメンテナンスが必要な場合があります。 また、単純にポンプが 故障する事もあるかもしれません。 ●水が出なくなることも 浅井戸や打ち込み井戸などは地上の影響を受けやすく、干ばつの影響を受けやすく日照り続きの時期などは一時的に水が枯れたり、上流部で開発があったりすると完全に枯れてしまったりすることもあります。 深井戸の場合、そういった心配はほとんどありません。 水道水も井戸水もそれぞれにメリットとデメリットが存在します。 自然が相手なので、掘ってみないと分からないのが井戸であり、おそらくこれからも変わることはないでしょう。 だからこそ水量も多く良質な水を得られた場合はその土地にとってかけがえのない財産となるでしょう。 弊社では、事前の下見からその後のサポートまで 致します。 まずは、無料でお見積もりを 致しますので 下記リンクのフォームか、お電話(0773-23-4114)にてどうぞお気軽に◎